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除塵清掃とは?一般清掃との違いと、クリニック・精密機器周辺での重要性

2025.12.23

除塵清掃とは?一般清掃との違いと、クリニック・精密機器周辺での重要性

オフィス清掃や施設清掃を業者に依頼する際、見積書や作業内容の中に「除塵(じょじん)」という言葉を見かけたことはないでしょうか。

「掃除機をかけることと同じだろう」と思われがちですが、実は医療現場やIT設備、精密機器を扱う環境において、除塵清掃は「空気の質」「設備の寿命」を左右する極めて重要な工程です。

「毎日掃除をしているのに、すぐにホコリが溜まる」「掃除機の排気が気流を乱してホコリを舞い上げている気がする」といった悩みは、正しい除塵が行われていないことが原因かもしれません。

本記事では、除塵清掃の定義から、一般清掃との決定的な違い、そしてプロが実践する高度なテクニックについて解説します。

除塵清掃の定義とは?一般清掃との根本的な違い

除塵清掃とは、その名の通り「塵(ちり)を除去する」作業を指しますが、最大の特徴は「ホコリを舞い上げずに、対象物から物理的に取り除く」ことにあります

一般的なオフィス清掃で行われる「掃き掃除」や「掃除機がけ」は、目に見える大きなゴミを回収するのには適していますが、微細なホコリを扱うには不向きな側面があります。

例えば、ほうきで掃けばホコリは空気中に飛散し、安価な掃除機を使用すればフィルターを通り抜けた微細な粒子が排気と共に再び室内に放出されてしまいます。

一方、除塵清掃は「静電気」や「特殊な繊維の吸着力」を利用し、ホコリをキャッチして逃さない手法をとります。これにより、空間全体の清浄度を高めることが可能になります。

【比較表】一般清掃 vs 除塵清掃

それぞれの清掃手法が、どのような環境に適しており、どのようなリスクがあるのかを比較しました。

項目 一般清掃(掃く・吸う) 除塵清掃(捕集・除去)
主な目的 目に見える大きなゴミや塵の回収。 微細な粉塵、アレルゲン、菌の核となるホコリの完全除去。
主な機材 ほうき、一般的な掃除機、化学モップ。 マイクロファイバークロス、HEPAフィルタ付掃除機、静電モップ。
ホコリの飛散 排気や風量により、ホコリが空気中に舞い上がりやすい。 特殊な繊維や濡らし拭きにより、再飛散を最小限に抑える。
推奨環境 不特定多数が歩く通路、ゴミが多いエントランスなど。 クリニック、サーバー室、クリーンルーム、精密機器周辺。

上記の表からわかる通り、除塵清掃は「清潔さの質」を一段階引き上げるための専門的な技術です。

特に、空調の風に乗って移動するような数ミクロン単位の塵を制御できるかどうかが、プロの仕事の分かれ目となります。

なぜ除塵清掃はクリニック・精密機器周辺で重要なのか

特定の環境において、ホコリは単なる「不衛生なもの」以上のリスクをもたらします。

クリニック・医療機関における感染対策

医療現場において、空気中に漂うホコリは細菌やウイルスの「運び屋」となります

これを「塵埃(じんあい)感染」と呼びます。手術室や処置室で掃除機を安易に使用すると、床に落ちていた菌を排気で攪拌(かくはん)してしまう恐れがあります。

そのため、医療清掃では「舞い上げない除塵」が感染症対策の基本中の基本となります。

IT企業・データセンターで除塵清掃が必要な理由

サーバーラックや精密機器にとって、ホコリは静電気を発生させ、ショートや熱暴走を引き起こす天敵です。

また、機器内部にホコリが入り込むと、冷却ファンに付着して「エアコン清掃」を頻繁に行わなければならないほど効率を低下させます。

除塵清掃によって機器周辺の浮遊粉塵を抑えることは、設備の維持管理コスト(修繕費)を下げることにも直結します。

工場・ラボの品質維持

微細な部品を組み立てるラインやラボ環境では、1粒の繊維やホコリが製品の不良(コンタミネーション)を招きます。

ここでは「ゴミを捨てる」ことよりも、いかに「発塵(はつじん)させないか」という高い意識での除塵管理が求められます。

プロが実践する高度な除塵テクニックと機材

オフィス清掃業者の中でも、高度な衛生基準を持つ会社が導入している代表的な手法を紹介します。

  • ・マイクロファイバークロスを使った除塵清掃の手法: 極細繊維がホコリを絡め取るクロスを使用し、一度拭いた面は二度と使わないよう折り返しながら作業することで、汚れの再付着を徹底的に防ぎます。
  • ・HEPAフィルター搭載掃除機の活用: 0.3ミクロンの粒子を99.97%以上捕集できるHEPAフィルター付きの掃除機を使用すれば、排気によって空気を汚す心配がありません。
  • ・上から下への原則: ホコリは重力に従って落ちるため、必ず高い位置(棚の上、エアコンの吹き出し口など)から除塵を始め、最後に床面を仕上げることで効率的に除去します。

 

これらの作業は、単なる「清掃」ではなく、施設の「環境維持」という重要な役割を担っています。

5. よくある質問(FAQ)

Q1:自分たちで除塵清掃を行うことは可能ですか?

A1:市販のマイクロファイバークロス等である程度の対応は可能ですが、広い面積や高い位置、精密機器周りを安全に清掃するには限界があります。

特に、静電気対策が必要な場所や医療機関では、専門知識を持つ業者に委託する方がリスクを低減できます。

Q2:除塵清掃を導入すると、エアコン清掃の頻度は減りますか?

A2:室内の浮遊粉塵が減少するため、エアコンのフィルター詰まりが遅くなり、結果として分解洗浄を伴う「エアコン清掃」の適切な間隔を延ばせる可能性があります。

これは長期的なコスト削減にもつながります。

Q3:除塵清掃の費用は、一般的な日常清掃と比べて高いのでしょうか?

A3:使用する資材や手間が異なるため、単純な「掃除機がけのみ」よりは単価が高くなることが一般的です。

しかし、機器の故障防止や衛生管理の質の向上を考えれば、オフィス清掃の「勘定科目」としては非常に有効な投資と言えます。

まとめ:質の高い除塵清掃が「安心」を生む

「綺麗に見える」ことと「衛生的に優れている」ことは必ずしも一致しません。

特に、人命に関わるクリニックや、企業の資産である精密機器を守る環境では、正しい知識に基づいた除塵清掃が不可欠です。

名鉄クリーニングでは、横浜、名古屋、愛知エリアを中心に、高度な衛生基準が求められる施設への清掃サービスを提供しています。

私たちは、単にゴミを回収するだけでなく、施設全体の環境を健やかに保つための「本物の除塵」を追求しています

「今の清掃ではホコリが取り切れていない気がする」「もっと専門的な除塵をお願いしたい」とお考えの担当者様は、ぜひ一度私たちにご相談ください。貴社の環境に最適な清掃プランをご提案いたします。

参考文献・資料

厚生労働省:清掃作業及び清掃用機械器具の維持管理の方法等に係る基準

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