
レンタルオフィスやシェアオフィスを運営する上で、避けて通れないのが「入居者の入れ替わり(テナント入替)」に伴うクリーニングです。
入居サイクルが早いレンタルオフィスでは、短期間でいかに効率よく、かつ「次の入居者が即決したくなる清潔さ」を実現できるかが収益性を左右します。
しかし、現場では「どこまでが原状回復の範囲なのか」「入居者にどこまで費用請求できるのか」という判断基準に悩む運営担当者様も少なくありません。
本記事では、オフィス清掃のプロの視点から、テナント入替時に押さえるべき清掃範囲と、トラブルを防ぐためのポイントを詳しく解説します。
テナント入替時における原状回復と清掃範囲の考え方
原状回復の実務において、実際にトラブルになりやすいのが「清掃範囲の認識差」です。
一般的にオフィスの退去時における「原状回復」とは、入居時の状態に戻すことを指します。
しかし、通常の経年劣化や自然損耗についてはオーナー側の負担となるケースが多く、契約書の内容によって清掃範囲の解釈が分かれることがよくあります。
レンタルオフィスの場合、個室だけでなく共有スペースの衛生状態が全体のブランド価値に直結するため、通常のオフィス清掃よりも高い基準が求められます。
特に「前の入居者の使用感」を完全に消し去るためには、表面的な掃除だけでなく、プロによる専門的なクリーニングが必要不可欠です。
【場所別】テナント入替時に必須となる清掃範囲チェックリスト
入居率を維持するためには、内見に来たお客様が「新品同様だ」と感じるレベルの清掃が理想です。
以下の表に、入替時に最低限実施すべき清掃項目をまとめました。
テナント入替時の標準清掃項目
| 清掃箇所 | 重点チェックポイントと作業内容 |
|---|---|
| 床(フロア) | カーペットの場合は高温洗浄やシミ抜きを行い、タイルの場合は古いワックスを剥離して塗り直す作業が必要です。 |
| 壁・天井 | クロスの汚れや埃を除去します。特に、スイッチ周りやドアノブに蓄積した皮脂汚れ、またはデスク周辺のコーヒー等による微細な飛沫汚れは、徹底的に拭き上げる必要があります。 |
| 窓・サッシ | ガラスの透明度を高めるだけでなく、サッシの溝に溜まった砂埃やカビを除去することで、内見時の印象が劇的に向上します。 |
| 建具・家具 | ドアノブやデスク、棚などの消毒清掃を行います。レンタルオフィスでは家具付きが多いため、傷の有無も同時に確認します。 |
上記の表にある項目はあくまで「基本」です。
これに加えて、入居者の満足度を左右するのが「空調」や「水回り」といった、目に見えにくい、あるいは汚れが蓄積しやすい箇所のメンテナンスです。
実際にレンタルオフィスやシェアオフィスの入替清掃を数多く手がける業者では、内見時に特に見られやすいこれらの箇所を重点管理ポイントとして位置づけています。
見落とし厳禁!エアコン清掃と水回りの専門管理
テナント入替時に最もクレームになりやすく、かつ業者の実力が問われるのが以下の2点です。
エアコン清掃の必要性とタイミング
前の入居者がタバコを吸っていたり、アロマを焚いていたりした場合、エアコン内部にニオイが染み付いています。
内見時にエアコンをつけた瞬間、嫌なニオイがすれば成約率は大幅に下がります。
エアコン清掃は、フィルター掃除だけでなく、専門業者による「分解洗浄」を推奨します。
分解して内部の熱交換器まで洗浄することで、カビの発生を抑え、電気代削減につながる可能性という付加価値を入居者に提示できます。
パントリー・給湯室の徹底清掃
シェアオフィスやレンタルオフィスでは、共有のパントリー(給湯室)の衛生状態が厳しくチェックされます。
排水口の奥に溜まった汚れやヌメリは悪臭の原因となり、フロア全体の不快感につながります。
入替時には、排水管の洗浄や、シンクの鏡面磨きを行い、「清潔な水回り」を演出することが成約への近道です。
外注業者選びで失敗しないためのポイント
オフィス清掃業者には、大手から地域密着型の会社まで多種多様です。
横浜や名古屋、愛知といったエリアでも多くの選択肢がありますが、以下の点に注意して選定しましょう。
- ・オフィス清掃に特化した実績があるか
-ハウスクリーニング(住宅向け)とオフィス清掃では、汚れの種類や求められるスピードが異なります。什器の取り扱いやセキュリティ対策に慣れた業者を選ぶのが無難です。 - ・見積もりの内訳が明確であるか
-「清掃一式」という曖昧な表現ではなく、床面積あたりの単価や、エアコン清掃がオプションなのか含まれているのかが明確な業者を選びましょう。 - ・緊急時のスポット対応が可能か
-入居者が急遽決まった際など、短納期での清掃が必要になる場面があります。柔軟なスケジュール調整が可能なパートナーを確保しておくことが、空室リスクの軽減につながります。
よくある質問(FAQ)
Q1:退去清掃の費用は、全額入居者に請求できますか?
A1:契約書に「退去時の清掃費用は借主負担とする」といった特約がある場合は請求可能ですが、金額の妥当性が求められます。
法的なトラブルを避けるためにも、事前に業者から正確な見積もりを取り、入居時の契約書に明記しておくことが重要です。
Q2:エアコン清掃の頻度は、入居者が変わるたびに必要ですか?
A2:入居期間が1年以上であれば、衛生面と機能維持の観点から入替時の実施を強くおすすめします。
短期間の入替であればフィルター清掃で済む場合もありますが、内見時の「ニオイ」を基準に判断するのが賢明です。
Q3:清掃後の仕上がりにクレームがあった場合は?
A3:作業完了時に「完了報告書」や写真を提供してくれる業者を選びましょう。
万が一、清掃の不備(汚れ残りなど)があった際に、無償で手直し(アフターフォロー)をしてくれる保証があるかどうかを事前に確認してください。
まとめ:戦略的な清掃がレンタルオフィスの収益を最大化する
レンタルオフィスにおけるテナント入替時の清掃は、単なる「片付け」ではありません。
次の入居者に「ここで働きたい」と思わせるための、戦略的なリニューアル活動の一環です。
適切な範囲を定め、信頼できるプロのオフィス清掃業者に外注することで、運営担当者様の管理負担は大幅に軽減され、物件の稼働率向上に貢献します。
名鉄クリーニングでは、豊富なオフィス清掃の実績を活かし、入退去時の原状回復クリーニングから日常清掃、さらには専門的なエアコン清掃まで幅広く対応しています。横浜、名古屋、愛知エリアを中心に、物件価値を維持するための最適な清掃プランをご提案いたします。
「清掃範囲の基準を作りたい」「今の清掃クオリティに満足していない」というオーナー様・管理担当者様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

