
病院やクリニックといった医療機関において、清掃は単なる「美観維持」ではありません。
それは、患者様やスタッフの命を守る「感染症対策」そのものです。
しかし、日常業務に追われる中で、医療スタッフが本来の業務の傍ら、高度な衛生基準を維持し続けることには限界があります。
「外部の清掃業者に任せたいけれど、医療現場のルールを理解しているのか不安」「清掃スタッフがかえって感染源にならないか心配」といった悩みを抱える院長先生や事務長様も多いのではないでしょうか。
本記事では、医療機関が安心して清掃をアウトソーシングするための判断基準と、高度な衛生管理を実現するポイントを詳しく解説します。
医療機関で高度衛生清掃が必要とされる理由
一般的なオフィス清掃と、病院・クリニックの清掃では、求められる知識と技術が根本から異なります。
医療現場には、目に見えない細菌やウイルスが常に存在しており、それらを「広げない」「持ち込まない」ための専門的なアプローチが不可欠です。
特に小児科や内科を標榜するクリニックでは、待合室での二次感染を防ぐことが、地域医療としての信頼に直結します。
万が一、院内清掃の不備が感染拡大の一因となる可能性があれば、診療停止や信頼失墜といった取り返しのつかない事態を招きかねません。
そのため、医療現場の感染対策ルールを十分に理解したプロによる「高度衛生清掃」が必要とされているのです。
医療清掃委託先を選ぶための「3つの絶対条件」
安心して清掃を任せられる業者かどうかを見極めるためには、以下の3つのポイントが基準となります。
これらが欠けている業者は、医療現場の清掃には適していません。
① 病院清掃受託責任者の配置
医療清掃を適切に行うための国家資格に近い公的資格として「病院清掃受託責任者」があります。
この資格は、厚生労働省の定める「医療法施行規則」に基づき、適切な清掃管理を行うために必要な知識を持つ者に与えられます。
委託を検討する業者が、この有資格者を配置し、現場スタッフを適切に指導しているかを確認しましょう。
② ゾーニングとカラーコーディングの徹底
医療現場では、汚染リスクに応じて区域を分ける「ゾーニング」が必須です。
また、トイレを拭いた雑巾で診察室を拭くといった交差汚染(クロスコンタミネーション)を物理的に防ぐため、清掃道具を色分けする「カラーコーディング」を導入しているかどうかが重要です。
③ スタンダード・プリコーション(標準予防策)の遵守
「すべての患者の血液・体液・排泄物などは感染源として扱う」というスタンダード・プリコーションの概念をスタッフが理解している必要があります。
適切な個人防護具(グローブやマスク)の着用や、手洗いの徹底がマニュアル化されているかが、安全性を左右します。
高度な衛生基準を維持する清掃の具体的な手法
質の高い医療清掃業者が実施している、具体的な作業内容を表にまとめました。
| 清掃項目 | 具体的な実施内容と衛生上の工夫 |
|---|---|
| 高頻度接触面への除菌 | ドアノブ、スイッチ、手すり、受付カウンターなど、不特定多数が触れる場所を重点的に除菌清掃します。 |
| 一方向拭きの徹底 | ウイルスや菌を塗り広げないよう、雑巾を往復させず「一方向」にのみ動かして拭き上げる技術を徹底します。 |
| HEPAフィルタ付掃除機の使用 | 排気から微細な粉塵や菌を逃さないよう、高性能なフィルタを備えた清掃機器を使用し、空気環境を維持します。 |
| 汚染物の適切な回収 | 医療廃棄物と一般廃棄物の区別を明確にし、感染リスクを考慮した手順でゴミ回収を行います。 |
上記の表にある通り、単に「拭く」「掃く」という動作一つをとっても、医療機関向けには特別な技術が要求されます。
こうした細かい手順の積み重ねが、安全な診療環境を構築するのです。
エアコン清掃や水回りの専門管理も重要
日常的なオフィス清掃の範囲に留まらず、定期的な設備清掃も感染対策には不可欠です。
エアコン清掃と空気環境
医療機関において、空調機内部の結露やカビは、呼吸器疾患を持つ患者様に悪影響を及ぼす可能性があります。
定期的なエアコン清掃を実施することで、清潔な空気を保つだけでなく、機器の故障を防ぎ、電気代を抑える効果も期待できます。
分解洗浄を行う際は、作業員が医療器具に触れないよう、徹底した養生が必要です。
グリーストラップ清掃と衛生管理
もしクリニックが入居するビルに厨房設備がある場合、グリーストラップ清掃の管理も重要です。
グリーストラップとは、排水に含まれる油脂分を分離・収集する装置です。
放置すると悪臭や害虫の発生源となり、医療機関としての清潔感を損なうばかりか、最悪の場合は排水管の詰まりや漏水を招きます。
よくある質問(FAQ)
Q1:医療専門の清掃業者に頼むと、費用はかなり高くなりますか?
A1:一般的なオフィス清掃の相場と比較すると、資材費や教育コストがかかる分、2〜3割程度高くなる傾向があります。
しかし、スタッフが清掃から解放されることで本来の医療業務に専念できる時間的価値や、感染症リスクの軽減を考慮すれば、十分な投資効果が見込めます。
Q2:清掃スタッフによる医療器具の破損が心配です。
A2:専門業者は「触れてはいけないもの(非接触エリア)」を明確に把握しています。
契約前の現地調査(見積もり)時に、スタッフの立ち入り制限エリアや、特殊な医療機器周りの清掃ルールを詳細に打ち合わせるため、トラブルを未然に防ぐことができます。
Q3:夜間や休日の清掃依頼も可能ですか?
A3:はい、多くの医療機関向け清掃業者では、患者様がいない時間帯(休診日や深夜)の作業に対応しています。
これにより、診察の妨げになることなく、徹底した除菌・清掃を実施することが可能です。
まとめ:名鉄クリーニングが提供する「安心」の医療清掃
病院やクリニックの清掃を外部委託することは、経営の効率化だけでなく、医療の質を高めるための重要な戦略です。
「自分たちで掃除をしなければならない」というスタッフのストレスを解消し、プロの技術で「安心できる空間」を提供することが、患者様への最高のホスピタリティになります。
名鉄クリーニングでは、横浜、名古屋、愛知といった主要エリアを中心に、医療機関向けの高度な衛生清掃サービスを展開しています。
私たちは、病院清掃受託責任者の配置はもちろん、厳格なゾーニング管理に基づき、貴院のニーズに合わせた最適な清掃プランをご提案します。
「今の清掃業者の衛生基準に不安がある」「スタッフの負担を減らして感染対策を強化したい」とお考えの院長様・事務長様は、ぜひ一度、私たちの専門サービスをご検討ください。

