
「冷えない・暖まらない」「なんだか臭う」「水が垂れてきた」オフィスの業務用エアコンが不調だと、まず故障かもと身構えますよね。
でも実は、原因の多くは汚れの蓄積で、
清掃だけで改善するケースも少なくありません。
本記事では、不調の症状から原因を切り分け、
清掃でいいのか?修理が必要かの境界線をやさしく整理します。
ムダな修理費や業務停止リスクを避けたい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
業務用エアコンの不調とは?主な症状をチェック
まずは症状を正しく把握することが、最短での解決につながります。ここでは現場でよくある不調を整理します。
冷暖房の効きが悪い場合の原因
冷えない・暖まらないときに多いのが、フィルターや熱交換器の目詰まりです。ホコリが溜まると空気の通り道が狭くなり、風量が低下して設定温度まで届きにくくなります。環境省の節電資料でも、フィルターが詰まると効率が落ち、清掃で冷房時約4%、暖房時約6%の消費電力削減につながるとされています
参考:環境省
逆に、清掃しても改善しない場合は、冷媒不足やセンサー異常など故障側の可能性が上がります。
異臭やカビの発生が示す問題
エアコンをつけた瞬間にカビ臭い、酸っぱいような臭いがする場合、内部の送風ファンやドレンパンにカビ・汚泥が繁殖しているサインです。
埋込スリットや天井隠ぺい型は内部が見えにくく、気づかないうちに汚れが進みやすいのが特徴。清掃で改善する可能性が高い症状です。
水漏れや異音など故障のサイン
水漏れ・異音は汚れ由来と故障由来の両方があり、見極めが重要です。
たとえばドレンホース詰まりやドレンパン汚れによる水漏れは、分解清掃で改善することが多い一方、部品劣化や傾き、ポンプ故障が原因だと修理が必要になります。
異音も同様で、ホコリ絡みのファン不調なら清掃で収まる場合がありますが、金属音・うなり音が続くなら機械的な故障の可能性が高いです。
エアコンクリーニングと修理、どちらを選ぶべきかの判断基準
ここでは「清掃でいけるか?修理か?」の境界線を、その場で判断しやすい形でまとめました。
清掃で解決できるケースの特徴
次のような状態は、まず清掃で改善することが多いです。
- 効きが徐々に悪くなってきた
- 異臭がする(カビ・油っぽい臭い)
- 風量が弱い/ムラがある
- 最近フィルター清掃や分解洗浄をしていない
これらは「汚れ→効率低下」という典型ルートで起きやすい症状です。
修理や交換が必要な典型的なケース
一方、次のような症状は修理・点検を優先します。
- エラー表示が頻発する/リセットしても戻らない
- ブレーカーが落ちる
- 水漏れが止まらない・量が多い
- ガラガラ、金属が擦れるような異音が続く
こうした症状は安全面・機器損傷のリスクがあるため、自己判断で触らず専門点検に繋げるのが正解です。
現場での簡単なトラブル診断方法
まずは「フィルターの汚れ」「吹き出し口の風量」「室外機まわりの塞がり」を確認します。室外機周辺に物が置かれていたり、落ち葉・ホコリで吸排気が妨げられていると効率が大きく落ちます。
ここを整えても改善しない場合は、清掃か修理かを業者の現地診断で切り分けましょう。
清掃が必要な部位と効果的なメンテナンス方法
「どこを」「どれくらいの頻度で」掃除すべきかを押さえます。
フィルター清掃の重要性と頻度
フィルター清掃は最も手軽で、効果も出やすい日常メンテです。環境省は2週間に1回の清掃を推奨しており、目詰まり解消が省エネに直結すると説明しています。
オフィスの粉じん量が少ない場合でも月1回はルーティン化しておくと安心です。
参考:環境省デコ活+1
熱交換器・送風ファンなどの分解洗浄
内部の熱交換器や送風ファンは、汚れが固着しやすく、家庭用以上に専門洗浄の価値が出ます。分解洗浄ではカビ・油分・ホコリを高圧洗浄で除去し、効きや臭いの根本改善を狙います。
室外機の清掃ポイントと注意点
室外機は外にあるから大丈夫と思われがちですが、周囲の塞がりや汚れで効率が落ちます。吹出口や吸込口を塞がないよう整理し、ホコリや落ち葉が多い立地では定期清掃をセットにするのがおすすめです。
業務用エアコン清掃の費用相場と料金の内訳
費用感の目安がわかると、外注の判断もしやすくなります。
一般的な清掃料金の目安
業務用エアコンクリーニングの相場は、機種によって大きく変わります。最新の相場例では、天井カセット型で1台3〜4万円台が中心とされています。
埋込スリットの天井隠ぺい型は天井内作業やダクトの影響で、これより高めになることが多いです。
複雑な機種や状態で料金が変わる理由
料金が上がりやすいのは、台数が少ない場合、高所・夜間作業、油汚れが強い環境、分解範囲が広い機種などです。清掃範囲と条件で総額が決まると考えておきましょう。
業者選びのポイントと費用節約術
オフィス清掃の比較・選び方と同じで、見積もりの透明性が最重要です。
「一式」ではなく、分解範囲(ファン/ドレンパン/室外機など)ごとに説明がある業者を選ぶと、追加費・清掃ムラのリスクが減ります。相見積もりは2〜3社が目安です。
オフィス清掃とエアコン清掃のベストな連携方法
エアコンだけ整えても、快適な職場は完成しません。空気と空間をセットで考えるのがポイントです。
清掃頻度調整と効率的な環境美化の提案
おすすめは、日常のオフィス清掃(床・トイレ・ゴミ回収など)を定期で回しつつ、エアコンは年1〜2回の分解洗浄+フィルター月1回の組み合わせ。
これで清潔感・省エネ・クレーム予防を同時に狙えます。
専門業者に任せるメリットとデメリット
外注のメリットは、品質の安定と社内負担の削減です。デメリットは、業者により仕上がり差が出ること。だからこそ、実績・保証・説明力を比較して選ぶ必要があります。
コスト管理と勘定科目の扱い方
清掃費は一般に清掃費や衛生費、業務委託費などで処理されることが多く、社内ルールに合わせて整理します。定期化して予算化しておくと、突発的な修理費より管理がラクになります。
まとめ
業務用エアコンの不調は、汚れが原因で起きるケースが多く、清掃で改善できる可能性が高いのが特徴です。フィルター清掃だけでも省エネにつながり、環境省は冷房約4%・暖房約6%の消費電力削減を示しています。
一方で、異音やエラー頻発、水漏れの悪化などは修理のサイン。チェック→清掃→改善確認の流れで切り分ければ、無駄な修理費と業務停止リスクを減らせます。オフィス清掃と合わせた年間計画で、空気と空間の快適さをまとめて整えましょう。

