デニムなどの色移りの上手な落とし方。時間が経った場合も落ちる?

2025.09.01

デニムなどの色移りの上手な落とし方。時間が経った場合も落ちる?
 
お気に入りの服が洗濯中に色移りしてしまった経験はありませんか。

濃い色の衣類は、他の服に色が移りやすく、特にデニムを洗う際は注意が必要です。

この記事では、色移りの簡単な落とし方、時間が経過した場合の対処法、そして日常でできる予防策について解説します。

洗濯物の色移りが起こる理由

洗濯の際に発生する色移りは、衣類の素材や染料、洗濯環境が大きく関係しています。

デニムや濃色衣類の染料は水や摩擦で色落ちしやすい

染料がしっかり定着していない衣類は、水に触れることで繊維から染料が抜け出し、周囲の衣類に移ることがあります。

たとえば、黒や赤系の衣類は、洗濯時の摩擦や水分によって染料が溶け出しやすい傾向があります。

インディゴ染めのデニムも色落ちしやすいため、単独で洗うことが推奨されます。

また、洗濯機の中で衣類同士がこすれ合うと、染料が剥がれ落ちるだけでなく、他の服に付着する原因にもなるため注意が必要です。

洗濯時の温度や使用する洗剤も
色移りの要因

衣類を洗濯する際、水温が高すぎると染料が溶け出しやすくなるため、濃色衣類は低温または冷水で洗うのが望ましいです。

一般的に、40℃以上の水温で洗濯すると、染料の溶け出しが促進されるため、色移りのリスクが高まります。

濃色衣類を洗う際は、水温にも気を配り、低温または冷水での洗濯を心掛けましょう。

また、使用する洗剤についても、種類を選ばないと色落ちを加速させるおそれがあります。

強力な漂白剤やアルカリ性の洗剤は、染料を分解する作用があるため、洗濯環境にも注意を払って洗濯することが大切です。

素材によって異なる色移りのリスク

衣類の素材によって、色移りのしやすさは異なります。

ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は比較的色移りしにくい傾向がありますが、高温での洗濯や摩擦によって色素が移る場合もあります。

天然繊維の綿や麻は水分を吸収しやすく、染料も浸透しやすいため、色移りのリスクが高くなります。

また、シルクやウールなどのデリケート素材は染料に敏感で、生地の傷みとともに色移りも起こりやすいため、洗濯方法には十分な注意が必要です。

色移りを落とすために
必要なアイテム

色移りを落とすために必要なアイテム
 
洗濯物の色移りは、家庭にあるものや市販の洗剤でも効果的に落とすことができます。

酸素系漂白剤は色移り落としに効果的

酸素系漂白剤は、色移りの原因となる染料を分解し、衣類の白さを取り戻すのに適したアイテムです。

塩素系漂白剤と比べて生地へのダメージが少なく、色柄物にも使用できるのが特徴です。

<酸素系漂白剤を使った
色移りの落とし方>

  • バケツに40℃から50℃のぬるま湯を
    入れる
  • ぬるま湯に適量の酸素系漂白剤を溶かす
  • 色移りした衣類を浸し、
    30分から1時間放置
  • 軽くもみ洗いをした後、通常通りに洗濯

家庭でできる重曹を使った色移り対策

重曹は、家庭でも手軽に使える色移り対策の一つです。

水に溶かした重曹を色移りした部分に塗布し、軽くこすった後に通常通り洗濯すると、汚れが落ちやすくなることがあります。

アルカリ性の特性により染料が浮きやすくなるため、薄い色移りには軽いこすり洗いが効果的です。

ただし、すすぎが不十分だと重曹が生地に残り、傷みの原因となるおそれがあるため、こすり洗いの後はしっかり水ですすいでください。

クエン酸で染料を分解して衣類をケア

クエン酸は、酸性の力で染料を分解し、家庭でも手軽に使える色移り対策の一つです。

強い洗剤や漂白剤に抵抗がある方や、生地の傷みを避けたい場合に適しています。

使用方法は簡単で、ぬるま湯(40℃から50℃)に大さじ1〜2杯のクエン酸を溶かし、色移りした衣類を30分〜1時間ほどつけ置きします。

その後、優しくもみ洗いし、通常通り洗濯してください。

クエン酸を使った処理でも、染料が薄くなり、色移りが目立たなくなることがあります。

ただし、クエン酸はすべての染料に効くわけではないため、効果が不十分な場合は漂白剤の使用も検討してください。

また、衣類の素材や色柄への影響を避けるためにも、事前に目立たない箇所で試してから使用することが大切です。

市販洗剤で色移りを落とす手順

市販されている洗剤でも、種類を選べば染料を落とすことができます。

使用方法は製品によって異なりますが、多くの場合、ぬるま湯に溶かして衣類をつけ置きするのが一般的です。

一定時間浸けた後、手洗いまたは洗濯機で洗うことで、元の状態に近づけることができます。

色移りを落とす際に用いられる代表的な製品としては、酸素系漂白剤の「オキシクリーン」や「ワイドハイター」があります。

どちらも色柄物に使用でき、生地へのダメージを抑えながら色移りを落とすのに適しています。

また、白物衣類に限られますが、塩素系漂白剤の「キッチンハイター」は強力な漂白作用があり、頑固な色移りに効果を発揮します。

漂白剤を使用する際は、衣類の素材や色柄への影響を確認し、必ず製品の使用方法に従ってください。

市販の色移り専用洗剤を選ぶ際は、衣類の素材に合ったものを選び、正しく使用することが大切です。

これらのアイテムを上手く活用すれば、大切な衣類をきれいな状態に戻すことができます。

時間が経ったデニムや服の色移りの正しい落とし方

時間が経つほど、色移りは繊維に定着し、通常の洗濯では落としにくくなります。

ただし、適切な方法で処置を行えば、色移りをできるだけ薄くし、元の状態に近づけることが可能です。

色移り直後にやるべき応急処置

染料がまだ繊維に定着していない場合、水で流すだけでも落ちることがあるため、色移りした部分は流水でしっかりすすいでください。

すすいでも色移りが落ちなかったときは、重曹やクエン酸を直接塗布し、軽くもみ洗いすると染料が分解されることがあります。

家庭にあるアイテムでも落ちない場合は、酸素系漂白剤を使用してつけ置きしてください。

時間が経過した色移りの対処手順

時間が経った色移りは、染料が繊維に定着してしまうため、通常の洗濯では落としにくくなります。

そのような場合は、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いで落とすのが効果的です。

自宅に酸素系漂白剤がない場合は、クエン酸による処理を試してみるのも有効です。

ただし、白色以外の衣類では色落ちが発生する可能性があるため、目立たない箇所で確認したうえで使用してください。

なお、塩素系漂白剤には強力な汚れ落とし効果がありますが、色柄物には使用できません。

色移りを除去する際は
生地の傷みに要注意

色移りを落とす際は、衣類の素材に適した洗い方や洗剤を選ぶことが重要です。

もみ洗いを行う際に強くこすりすぎると、生地が傷むおそれがあるため、優しく押し洗いするのがポイントです。

つけ置き洗いは色移りの除去に効果的ですが、浸ける時間が長くなると繊維を傷める可能性があるため、素材に応じた処理を心掛けましょう。

シルクなどの繊細な生地は摩擦に弱いことから、生地の状態を確認しながら洗うことが大切です。

塩素系漂白剤は生地へのダメージが大きいため、色柄物には酸素系漂白剤の使用が適しています。

色移りの処置を行う際は、洗濯後の乾燥方法にも注意が必要です。

高温の乾燥機を使用すると染料が定着しやすくなることから、余計なダメージを避けたい場合は自然乾燥を選びましょう。

洗濯物の色移りを防ぐ方法


 
色移りは、洗濯前のちょっとした工夫で未然に防ぐことができます。

洗濯物は分けて洗うこと

色移りを防ぐには、衣類の色や種類ごとに分けて洗うのが基本です。

赤や黒などの濃色衣類は、他の衣類に色が移りやすいため、白色の衣類とは分けて洗うようにしましょう。

新品のデニムや濃い色のシャツは、初回から数回は単独で洗うことで、色移りのリスクを軽減できます。

適切な洗剤の選び方

普段から色移りを防ぐ洗剤を使用することで、余計な染料の流出を抑えることができます。

色柄物専用洗剤や、低温でも強力に洗浄できる洗剤を活用すると、染料の安定性が保たれます。

漂白剤は色移りの除去に適していますが、色落ちの原因となる強い成分が含まれている場合もあります。

そのため、衣類ごとに洗濯表示は必ず確認し、事前にパッチテストを行ってから漂白剤を使用してください。

デニムの色移り対策

デニムは、特に色落ちしやすい衣類の一つなので、洗い方には注意が必要です。

新品のデニムは、色移りを防ぐためにも、初回は他の衣類と分けて単独で洗うようにしましょう。

洗濯時の水温はぬるま湯ではなく冷水を使用し、摩擦を軽減するために裏返して洗うのがポイントです。

デニム専用の洗剤を使って弱水流で優しく洗えば、長く美しい色合いを保つことができます。

洗濯の頻度が多いほど色落ちが進行するため、洗う回数を抑えることも長持ちさせるコツです。

また、インディゴ染めのデニムは、保存方法にも気を付けてください。

デニムを折りたたんで保管すると、染料が他の衣類に付着することがあるため、通気性の良い場所に掛けて保管するか、他の衣類と分けて収納すると安心です。

色移り防止シートと洗濯ネットの活用

色移り防止シートは、洗濯機に入れるだけで衣類同士の染料の移動を抑えるアイテムです。

濃色衣類と白い衣類は分けて洗うのが望ましいですが、一緒に洗う場合には、色移り防止シートを活用すると不要な色移りを防ぐことができます。

洗濯ネットは、洗濯時の摩擦を軽減する効果があるため、色移り防止シートと併用することで色移りのリスクをさらに減らすことが可能です。

色移りによる汚れも
名鉄クリーニングにお任せ

お気に入りのデニムやシャツが色移りしてしまった場合、自宅での対処が難しいこともあります。

そんな時は、プロの技術で対応する名鉄クリーニングにお任せください。

名鉄クリーニングのドライクリーニングは、全て抗菌・消臭衛生加工を施しています。

ドライクリーニングは、水の代わりに「有機溶剤」という液体で洗濯する方法で、皮脂汚れや油汚れに効果的です。

型くずれや色落ちがしにくいため、生地の風合いが変化しにくい特徴があります。

色移りと併せて気になる部分的なシミには、オプションでしみ抜き(有料)を追加できます。

また、「集配クリーニング」サービスを利用すれば、スタッフが自宅まで衣類を受け取りに伺い、仕上がり後は無料でお届けします。

申し込みはLINEから簡単に行えますし、1点からでも利用可能です。

さらに、現在LINEで友だち登録すると、クリーニング料金が500円割引となるクーポンを進呈しています。
 

 
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