クリーニングか自宅洗いか?洗濯表示マークの正しい見方を解説

2025.06.09

クリーニングか自宅洗いか?洗濯表示マークの正しい見方を解説

自宅で衣類を洗う際、洗濯表示を確認していますか

誤った方法で洗濯すると、生地が縮んだり傷んだりする可能性があります。

家庭での洗濯に適さない衣類は、無理に洗わずクリーニングに出しましょう。

本記事では、洗濯による失敗を防ぐために、洗濯表示の見方と適切な洗い方について解説します。

洗濯表示の種類と記号の意味

洗濯表示の種類と記号の意味

洗濯によるトラブルを防ぎ、大切な衣類を長持ちさせるためには、衣類に付いている洗濯マークの意味を正しく理解する必要があります。

衣類の「取扱表示」の記号と意味

出典:衣類の取扱表示(リーフレット)(消費者庁)

衣類の取扱表示(洗濯マーク)とは

 
衣類に付いている取扱表示タグは、洗濯や手入れの方法を示す情報源です

取扱表示は世界共通で使用できるよう、基本的に日本語などの文字は含まれず、記号のみで表されています。

ただし、記号のそばに付記用語が記載される場合があるため、洗う際は付記用語も併せて確認する必要があります。

また、令和6年8月の改正により、「JIS(日本産業規格)取扱表示記号」に新たな記号が追加されました。

過去にも洗濯表示の変更は行われていますので、洗濯する際は最新の規格を確認し、適切なお手入れを心掛けましょう。

洗濯表示に従って洗う重要性

 
衣類に使われている生地や素材は多種多様であり、適切な洗い方を選ばないと傷む可能性があります

たとえば、デリケートな素材が使用されている場合、洗濯機で洗えないことが多いため、手洗いが求められます。

水洗いができない衣類はドライクリーニングが必要ですが、家庭でドライクリーニングはできないので、クリーニング店を利用しましょう。

また、洗濯表示には、衣類の乾燥方法についても記載されています。

洗濯だけでなく、干し方を誤るだけでも生地にダメージが入りますので、衣類ごとに洗濯表示を確認しながら、適切な方法でケアすることが大切です。

洗濯表示の基本記号一覧

 
衣類の洗濯表示の基本記号は、「洗濯処理」、「漂白」、「乾燥」、「アイロン」、「クリーニング」の5つのカテゴリに区分されています。

参考:洗濯表示(令和6年8月20日以降)(消費者庁)

洗濯処理

 
洗濯桶のマークは、衣類が洗濯機で洗えるのか、手洗いが必要なのかを示す「洗濯処理」の記号です。

洗濯処理

たとえば、洗濯桶のマークに数字が書かれている場合、洗濯機で洗うことができます。

一方、洗濯桶にバツ印がついている場合は、家庭での洗濯ができないため、クリーニング専門店での処理が必要になります。

漂白

 
三角形のマークは、漂白剤の使用可否を示す「漂白」の記号です。

漂白

三角形のマークに斜線が入っている場合、酸素系漂白剤のみ使用が可能です。

漂白剤には塩素系もあるため、洗濯表示を確認しながら使用する漂白剤を選んでください。

乾燥

 
四角形のマークは、自然乾燥やタンブラー乾燥の可否を示す「乾燥」の記号です。

乾燥

四角形のマークの中に丸印がある場合、家庭用タンブル乾燥機の使用が可能です。

一方、四角形のマークにバツ印が付されている場合は、タンブル乾燥ができないため、自然乾燥で乾かす必要があります。

アイロン

 
アイロンマークの記号は、アイロンの使用温度と可否を示す記号です。

アイロンマーク

アイロンマークの中の点が一つなら低温、二つなら中温、三つなら高温での使用が可能です。

バツ印がついている場合は、アイロン仕上げが禁止となっているので注意してください。

クリーニング

 
丸印は、クリーニング店でドライクリーニングの洗い方を示す記号です。

クリーニング

丸の中に「P」や「F」がある場合は、特定の溶剤を使用したクリーニングが可能であることを表しています。

また、ウエットクリーニングができる表示もありますが、家庭での洗濯はできないため、クリーニング専門店を利用してください。

洗濯表示の付加記号一覧

 
付加記号は、洗濯する際の「強さ」や「温度」を表す記号です。

基本記号に付加記号を組み合わせることで、より具体的な洗い方が示されます。

強さ

 
洗濯の強さは、一本線または二本線が用いられます。

強さ

一本線がある場合、下線のない同じ記号で示される処理よりも弱い処理を行う必要があります。

二本線は、非常に弱い処理を表すため、一本線よりもさらに慎重な洗濯が求められます。

温度

 
洗濯する際の温度については、数字またはドット(点)で示されます。

洗濯処理の温度は数字で表され、乾燥およびアイロン仕上げの処理温度はドットで表示されます。

ドットの数が多いほど高い温度での処理が可能となるので、洗濯する際はドットの数も確認してください。

温度

禁止

 
基本記号に重ね書きされたバツ印は、禁止を意味します。

たとえば、洗濯桶マークにバツ印があるときは、家庭での洗濯処理ができません。

洗濯桶マーク

覚えておくと便利!洗濯表示ごとの具体的な意味

覚えておくと便利!洗濯表示ごとの具体的な意味

洗濯表示を理解しておくことで、衣類のケアが格段に楽になります。

よく使うマークをしっかり把握し、季節の変わり目に洗う衣類は、自宅で洗濯できるかどうかを含めて確認しましょう。

洗濯機で洗える?「洗濯処理」マークの見方

 
桶の形をしたマークがある衣類は、バツ印が付いていない限り、家庭で洗うことができます

ただし、家庭で洗える衣類でも、温度や洗い方が指定されているものも多いので、注意が必要です。

たとえば、洗濯桶マークの中に数字が書かれている場合は、その数字が液温の上限を示します。

洗濯桶の下部に線がある場合は、弱く洗うことを意味します。

「=」の線は「-」よりもさらにやさしい洗い方が推奨されるため、洗濯機で洗える衣類についても、コースの設定に気を付けてください。

また、手洗いのマークがある場合は、洗濯機を使わず、やさしく手洗いしてください。

手洗いマークの下部の線は温度を示しており、線なしは40℃、「-」がある場合は30℃が上限温度となります。

家庭での洗い方

漂白剤を使っても大丈夫?「漂白」マークの
見方

 
三角形のマークのみの場合は、塩素系または酸素系の漂白剤を使用して洗濯が可能です。

斜線が入っている場合は、酸素系漂白剤のみ使用可能となっているため、塩素系漂白剤の使用は避けてください。

バツ印がついている場合は、漂白処理ができないため注意が必要です。

また、漂白剤を使用できる衣類であっても、色落ちの有無を確認するために、衣類の目立たない部分でテストすると安全に洗うことができます

漂白

乾燥機は使える?「乾燥」マークの見方

 
四角形の中にある円に点がある場合は、タンブラー乾燥が可能です

点の数が増えるほど、高温設定での乾燥が可能になります。

一方、バツ印が付いている場合は乾燥機の使用ができないため、自然乾燥を行いましょう。

四角形に縦線または横線がある場合は、自然乾燥の方法を示しています。

四角形の中にある縦線は「つり干し」を意味し、ハンガーや物干し竿に吊るして乾燥させます。

横線は「平干し」を意味し、平らな場所に広げて衣類を干します。

また、四角形の中にある一本線は、脱水後の自然乾燥を示します。

二本線は、絞らず(脱水せず)に干すことを意味するため、線の本数も確認してください。

さらに、斜線がある場合は「陰干し」を意味しますので、日光が直接当たらない場所で干す必要があります。

乾燥

アイロンがけOK?「アイロン」マークの見方

 
アイロンのマークに点が一つなら低温、二つなら中温、三つなら高温で使用できます

アイロンマークにバツ印が付いている場合は、アイロンの使用が禁止されています。

スチーム部分にバツ印がある場合は、スチーム機能が使用できません。

また、アイロン仕上げをする際は、当て布を使用することでテカリや生地の傷みを軽減できます。

アイロン仕上げ

ドライクリーニングが必要?「クリーニング」マークの見方

 
水洗いができない繊細な素材は、ドライクリーニングが推奨されることが多いです

丸の中に「P」のマークがある場合は、パークロロエチレンなどの溶剤を使用したクリーニング、「F」の記号は石油系溶剤によるクリーニングを意味します。

「W」の記号はウエットクリーニングが可能な衣類を表しますが、水洗いできるのはクリーニング店のみのため、注意が必要です。

また、丸にバツ印が付いている場合は、ドライクリーニングも不可となります。

クリーニング店での洗い方

洗濯表示を理解して、賢く洗濯・
クリーニングしよう

洗濯表示を理解して、賢く洗濯・クリーニングしよう

洗濯表示を正しく理解することで、衣類のダメージを防ぎ、長く愛用することができます。

衣類の種類に応じた洗濯・クリーニング方法を選び、適切なお手入れを心掛けましょう。

衣類の寿命を伸ばすコツ

 
衣類の寿命は、洗濯方法によって大きく変わります。

綿やポリエステルは比較的丈夫な素材ですが、高温で洗い続けると色あせや縮みが起こることがあります。

ウールやシルクなどのデリケートな素材は、適切な温度や洗剤を使用しないと風合いを損ねるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。

また、洗濯機で洗える衣類でも、強い回転によって繊維が傷むことがあるので、洗濯ネットを使用するなどの対策が必要です。

乾燥機の熱は繊維を劣化させる原因となるため、使用可否や設定温度の上限を確認してください。

自然乾燥には陰干しの有無だけでなく、つり干しや平干しなどの指定もあるため、衣類ごとに適した干し方を選びましょう。

衣類に付着したひどい汚れは、漂白剤で落とすこともできますが、色落ちの可能性があるため、衣類の裏側などでテストしてから使用してください

アイロンを使用する際は、当て布を活用することで生地へのダメージを防ぎ、衣類を長く楽しむことができます。

家庭での洗濯とクリーニング店を使い分ける

 
衣類を家庭で洗うか、専門店でクリーニングするかは、洗濯表示と素材の特性を考慮して判断してください。

一般的な衣類は家庭で洗濯できますが、洗濯機で洗える場合でも、適切な水温や洗剤、洗濯の強さを確認するのがポイントです。

「手洗いのみ」の表示がある場合は、洗濯機を使わず、やさしく押し洗いする必要があります。

ただし、家庭で洗える衣類でも、素材によってはクリーニング店でのケアが適しているものもあるので気を付けてください。

衣類にシミや汚れがついている場合、家庭では落としにくいことがあるため、プロに相談すると効果的です。

クリーニング店では、専用の薬剤や技術を用い、衣類に負担をかけずに汚れを落とすことができます

ドライクリーニングの表示がある衣類は、水洗いすると縮みや変形が起こる可能性があるため、専門店に依頼するのが適切です。

また、コートやスーツなど、洗う頻度が低く、高級素材が使われている衣類についても、適切な処理を施すためにクリーニング店を利用すると安心です。

クリーニングに出す前に見るべき
洗濯表示

クリーニングに出す前に見るべき洗濯表示

衣類をクリーニングに出す際は、洗濯表示を一通り確認しましょう。

レザーやスエードは水に弱く、自宅での洗濯が難しいため、専門店でのクリーニングが推奨されます。

ダウンジャケットなどの中綿入りの衣類も、洗い方によって保温性が変わる可能性があるため注意が必要です。
また、付属品や装飾の多い衣類は、型崩れを防ぐためにクリーニング店に任せると安心です。

「ドライクリーニング」表示がある衣類や、ウール・シルクなどのデリケートな素材は、専門店での処理が適しています。

クリーニング店に衣類を預ける際は、仕上がりの希望を具体的に伝えることが重要です。

撥水加工や汗抜き加工などのオプションがある専門店もあるため、希望する処理を明確に伝え、満足のいく仕上がりにつなげてください。

自宅での洗濯が難しい衣類は
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自宅で洗うのが難しい衣類や、洗い方がわからず悩んでいる衣類のお手入れは、名鉄クリーニングにお任せください

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スーツやコートなどの高級衣類にも対応しており、ドライクリーニングでは抗菌・消臭衛生加工を施します。

また、季節の変わり目には、ダウンジャケットなどをクリーニングに出すのもおすすめです。

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